はじめに
下の段がP-115です。
電子ピアノのYAMAHA P-115を紹介します。私がこの電子ピアノを選んだ理由は、以下です。
- 持ち運びがしやすい
- 鍵盤・音がそこそこピアノっぽい
- 価格が安い
P-115は、持ち運びに特化しているPシリーズに属します。Pシリーズの他の機種と比較しながら、P-115の特徴を紹介します。
※P-115は既に生産完了品です。現行モデルはP-125です。
持ち運び
私が持ち運びを重視している理由は、一人で模様替えをするためです。私はバンド活動をしていないので、電子ピアノを担いでスタジオやライブに行く事はないのですが、そこそこの頻度で部屋の模様替えをしたくなります。実家にいた時は同じYAMAHAのクラビノーバを使っていたのですが、 大きくて重かったため一人では移動できず、家族に手伝ってもらっていました。社会人になり一人暮らしを始めたため、一人でも模様替えができるように、持ち運びがしやすい電子ピアノを探していました。
質量
| P-255 | P-115 | P-45 |
---|
質量(kg) | 17.3 | 11.8 | 11.5 |
P-255とP-115の違いは5.5kgありますが、P-115とP-45の違いは0.3kgしかありません。軽さで選ぶなら、P-115かP-45ですね。
鍵盤・音
電子ピアノとはいえ楽器ですので、やはり鍵盤や音も大事です。
鍵盤種
| P-255 | P-115 | P-45 |
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鍵盤種 | GH鍵盤 | GHS鍵盤 | GHS鍵盤 |
以下はYAMAHAのQ&Aのページからの引用です。(http://yamaha.custhelp.com/app/answers/detail/a_id/2252)
- GH(グレードハンマー)鍵盤
低音部では重く、高音部では軽くなるように、音域によってタッチ感を段階的に変化させ、さらに、構成部品の軽量化などを行った鍵盤です。ユニットの軽量化により本体の軽量化にも成功しています。 - GHS(グレードハンマースタンダード)鍵盤
グランドピアノの弾き心地を追求し、低音部では重く、高音部では軽くなるように、音域によってタッチ感を段階的に変化させ、自然なタッチ感を実現した鍵盤です。
どちらも「低音部は重く、高音部では軽く」は共通ですが、GHS鍵盤は軽量化が行われています。軽量化のために鍵盤の支点までの長さが短くなっているため、黒鍵と併せて白鍵を弾くなどで鍵盤の奥を押さえた時に弾きづらいそうです。しかし、個人的には少し軽いとは思いますが、弾きづらいとまでは感じませんでした。
音源
| P-255 | P-115 | P-45 |
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音源 | RGEスタンダード音源 | RGEスタンダードII音源 | AWMステレオサンプリング |
以下は、YAMAHAのそれぞれの機種のページからの引用です。
- RGEスタンダード音源
(https://jp.yamaha.com/products/musical_instruments/pianos/p_series/p-255/features.html#product-tabs)
クラビノーバで高い評価をいただいている「RGE音源」と同様、ヤマハのコンサートグランドピアノの音を収録。より一層、繊細な打鍵のニュアンスやダイナミックな音を表現できるようになったので、コンサートグランドピアノを演奏するような弾きごたえを楽しむことができます。 - RGEスタンダードII音源
(https://jp.yamaha.com/products/musical_instruments/pianos/p_series/p-115/features.html#product-tabs)
クラビノーバで高い評価をいただいている「RGE音源」をさらに改良し、ヤマハの最高峰グランドピアノ「CFX」の源流となったフルコンサートグランドピアノの音を収録。フルコンサートグランドピアノを演奏するような弾きごたえをお楽しみいただけます。 - AWMステレオサンプリング
(https://jp.yamaha.com/products/musical_instruments/pianos/p_series/p-45/features.html#product-tabs)
従来のAWM音源をさらに改良し、リアルなピアノ音を再現。AWMは、本物の楽器音等をデジタル録音して音源として利用する技術です。どこでもお気軽にグランドピアノの響きをお楽しみにいただけます。
P-255とP-115は同じランクの音源が搭載されていますが、P-45は下のランクの音源が搭載されています。
最大同時発音数
| P-255 | P-115 | P-45 |
---|
最大同時発音数 | 256 | 192 | 64 |
ピアノは10本の指で弾くので、一度に押さえる鍵盤数は多くても10程度だと思いますが、ダンパーペダルを踏んでいれば発音し続けます。また、鍵盤を1つ押さえた場合、ステレオで発音するため、発音数は1ではなく2になります。例えば、ダンパーペダルを踏みながら白鍵を上から下までグリッサンドした場合、52鍵盤×2で同時発音数は104となるため、同時発音数64では最初の方の音が途切れます。P-255とP-115くらいの発音数があれば問題ありませんが、P-45の発音数は少ないですね。
音色数
| P-255 | P-115 | P-45 |
---|
音色数(全体) | 24 | 14 | 10 |
音色数(ピアノ、エレピ) | 8 | 6 | 4 |
私はピアノとエレピの音しか電子ピアノでは使わないので、その音色数も記載しています。それぞれの機種に収録されているピアノとエレピの音色は以下です。
| P-255 | P-115 | P-45 |
---|
Grand Piano | ◯ | ◯ | ◯ |
Live Grand | ◯ | × | × |
Ballad Grand | ◯ | ◯ | × |
Bright Grand | ◯ | ◯ | ◯ |
Stage E.Piano | ◯ | ◯ | ◯ |
DX E.Piano | ◯ | ◯ | ◯ |
Vintage E.Piano | ◯ | ◯ | × |
Synth Piano | ◯ | × | × |
個人的には柔らかいピアノ(Ballad Grand)、硬いピアノ(Bright Grand)、ステージピアノ(Stage E.Piano)があればいいので、P-255かP-115なら困らないですね。P-45だと足りないです。
価格
なんだかんだ言っても、物を買う時に大事なのは価格です。
初値
| P-255 | P-115 | P-45 |
---|
初値 | ¥123,000 | ¥53,266 | ¥40,846 |
※価格.comより初値を引用しています。
P-255とP-115の違いは7万円程度で倍以上の価格ですが、P-115とP-45の違いは1万円ちょっとです。
おわりに
Pシリーズのそれぞれの機種の特徴を1つの表にまとめます。良いところを太字にしています。
| P-255 | P-115 | P-45 |
---|
質量(kg) | 17.3 | 11.8 | 11.5 |
鍵盤種 | GH | GHS | GHS |
音源 | RGEスタンダード音源 | RGEスタンダードII音源 | AWMステレオサンプリング |
最大同時発音数 | 256 | 192 | 64 |
音色数 | 24 | 14 | 10 |
初値 | ¥123,000 | ¥53,266 | ¥40,846 |
以上よりP-115は、鍵盤は少し劣りますが、持ち運びしやすくコストパフォーマンスに優れたモデルです。価格重視で扱いやすい電子ピアノを探している方にオススメです。